彼と一緒にスカパーであいのりを見てて、
入院して海に行けなかった好きな人のために、
男の人が貝がらを拾っていた。
私「うわー、ロマンチックだねぇ」
彼「なんかわかるなぁ」←しみじみと。
私「えー?空もこんなことするの?」
彼「好きな人のためだったらするさぁ^^」
付き合う前の、互いに思い合う甘酸っぱい?空気。
そんなもの、私たちにはなかった。
私「付き合う前の話、ブログに書いてもいい?」
彼「あはははは!あの
暗黒時代を?笑」
私「暗黒時代なんだ?^^;」
彼「うん。でも、よく持ったよなぁ。笑」
私「あの頃があったから、今上手くいってるんだと思わない?」
彼「まぁねー。でも、フツウは持たねぇよ?笑」
彼に暗黒時代と言わしめる時期。
それが、私たちの甘酸っぱい時期なのです。笑
今だから笑い話になるけど、
付き合う前に私が彼に放った言葉は、凄惨極まりないものでした。
一度でも話したことを再び聞いてきた時には、
「人の話を聞いてないんだね。それとも、私の日本語は通じない?」
メールの内容を、明らかに読み違えた返事がきたら、
「日本語理解能力ないんじゃない?」
見当違いの励ましをしてきた時には、
「無神経な人だね」
その後に続く言葉は決まって、
「だから男って生き物は…(云々)」
彼に好きだと言われれば、
「ヒドいこと言われてるのに、なんで?もしかして、マゾ?」
挙句の果てに、
「私、男なんて信用してないから」
すばらしい暴言の数々…それでどうして付き合うようになったのか、
というか、どうして私を好きになったのか、好きでいられたのか、
不思議でたまりません。笑
なので、彼の懐の深さには頭が上がらないm(_ _)m
いや、上げようとか思ってない。かなうはずがないし。笑
彼と知り合った頃は、ちょっとした男性嫌悪が入っていて、
男友達はいたけど、男性と付き合うなんて虫唾が走るものでした。
そんな私の様子を知り、自分がなんとかしてあげたいと思ったそうな。
とってもお人好し。笑
当時の彼は、私との会話に細心の注意を払い、
話したことや言ったことは、ノートにすべて書き留めていたそうです。
電話しながらもメモっていたとは。。。笑
引っ越しの時に少しだけ見たけど、ちょっとしたことまで書いてあって、
すごく感心したものでした。
自分から彼にメールすることはなかったけど、
彼からメールが来た時には、必ず返信していました。
「ヒドいこと言うのに、律儀な子だな」と彼は思っていたそうです^^;
そんなある日、過去の恋愛話で昔好きだった人の話になりました。
彼が好きになる人は、大抵自分じゃない人を好きで、
決まって、好きな人に仲介を頼まれる役だったそうです。
私「取り持つ役なら、自分に気持ちを向かせられたじゃん」
彼「う~ん。。。好きな人には幸せになってもらいたいから」
彼に対して見方が変わった瞬間でした。
きっとこの会話がなかったら、付き合うまでにはもっともっと時間がかかった。
(結局付き合ったんじゃん!というツッコミはなしで。笑)
そんなわけで、
ロマンチックな出会いも、お互いに好き合っているだろう空気も、
ちょっとした気持ちの駆け引きも、何もなかった二人です。
最初から自分のイヤな部分を必要以上に見せたので、
今は何を言っても驚かない。
私がこんなにヒドいことを連発していたのは、
「葉月らしくない」とか、「そんなこと言うとは思わなかった」とか、
相手が勝手に築いた私像を押し付けられたくなかったから。
そして、これ以上ないくらいの暴言に彼が耐えられれば、
付き合ってから起こる大抵の問題は乗り越えられると思ったから。
この頃に言っていた言葉たちは、
好きじゃない人に対しての言葉ばかりだから、今は言うはずないけれど。
彼「何を言ったら葉月がどう思うか、あの頃のおかげでわかるようになった」
調教の賜物?